Interview: Strongwater
独占インタビューby FUCHSIA
Norway
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INTERVIEW

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2011年4月
独占インタービューby FUCHSIA

4月の ROCK OR DIE Monthly (COAST FM) で紹介したノルウェーのバンド STRONGWATER のソングライターでもあるドラムスの Odd Jan Eidem (O.J.) にインタビューしました。

Strongwater - O.J. Eidem

FUCHSIA: 4月のラジオ番組に出演してくれてありがとうございました。あなたのバンドを紹介できて嬉しかったです。放送を聞き逃した人たちは、podcast で何度も再生してくれていますよ。

O.J.: 俺たちの曲、聞いてくれて嬉しいよ。:) Facebook や Twitter のページにどんどん呼んでくれよ。;)

FUCHSIA: ホームページのほうはどうなりましたか?いつオープンするのですか?

O.J.: まだ完全な形になってないんでわからない。サイトに詳しい友人がいるんだが、準備する時間も必要だし、コンテンツの内容も検討中だ。できればすぐにでもオープンさせたいんだが、今のところいつとは言えない。

FUCHSIA: 最近はどんな活動してますか?

O.J.: アルバム Black River のリリースパーティのあとギターの Eldar は休暇に入り、他のメンバーたちと新作に取り組んでいる。Black River 自体は近年リリースされたものだけど、曲のほとんどは数年前のものなんで、早く新しいことをやりたかった。もうすでに少なくとも5曲はリハーサルしてて、完成させようと頑張ってるよ。

FUCHSIA: あなたはドラマーですよね。どうやって曲を作っているのですか?

O.J.: 音楽の構想は頭の中にいっぱい詰まってるんだが、悲しいかな、俺はドラムしかやったことがない。だから、唯一の表現手段として曲やリフなんかをコンピュータにプログラムして他のメンバーに聞いてもらうんだ。最初に歌詞が浮かんできてそれに合うように曲を書いたり、いくつかのリフを書き出してどんな感情を入れようかと考えたりして、アプローチの仕方はその都度異なる。感情や体験にリフの雰囲気がうまくマッチすれば、無作為に言葉を並べるより気のきいた歌詞が楽に書けるんだが。

俺が全曲のリフを書こうが、他のメンバーのリフを書こうが、ひとまずコンピュータプログラムから曲を落とし込んでMP3 ファイルに保存し、練習するときに持って行ってみんなに聴かせるんだ。変わった方法かも知れないけど俺たちには合ってるようだ。こうやって、Skeleton Man をはじめ、Black Riverや Animal Grin、The Wai、Broken Tombstone、Old Hat などが出来上がったんだ。よく曲のメインとなるリフを持って行くんだが、他のメンバーがいいアイデアを加えてくれてさらに良くなったりするんだ。

FUCHSIA: もう少しアルバムについて伺いたいのですが、レコーディングはどこで行ったのですか?

O.J.: 俺たちが住んでいるSykkylven に週2日使ってる練習場があるんだけど、予算的なこともあり、小規模の音響ビジネスをやってる友人たちを雇って手伝ってもらい、そこで2009年の夏の終わりに収録した。すべて録り終わるのに数カ月かかったよ。
いい仕上げにしようと、俺たちは収録したものを Keep Of Kalessin のアルバムを手がけ、Phil Anselmo の前のバンド Necrophagia のひとりでもあるギタリストの Rune Stavnesli に持ち込んだ。彼は (時間があるときに) Sykkylven 近郊の町Alesund のスタジオでミキシングとマスタリングに数カ月かけてくれた。これでプロのサウンドに仕上がったってわけさ。

レコーディングからCDの発売に至るまで、俺たちにとっては長くてちょっともどかしい行程だったよ。すべてが初体験だったし、ときには俺たちの知りえる範囲の容易な方法でやったりもした。ひとつのことに気を取られると新たな課題が持ち上がり、その解決策に対処しなきゃならなくなるといった具合だ。これを作るために、人も呼んだ、仕事の金も節約した、できる限り自分たちですべてやったよ。楽曲の著作権やら発売に向けての承認やら、適当な印刷会社探しなどもしかりだ。途中でギターの Tommy Thunberg がバンドを脱退することになり、新たにギタリストを探して再度リハし直さなきゃならなくなった。(皮肉にも彼は2007年に最初に俺がバンドに来ないかって声かけたヤツだった。当時彼はSykkylven からかなり離れた所に住んでたんだが、今はこっちに戻って来てて彼もバンド入りを喜んでる)

特に俺たちには支えてくれるレーベルもなかったし、ってな感じで長い道のりだった。すべて自分たちでやり俺たちの懐から金も出てったけど、いい勉強になったし次回はもっとスムーズにやれるさ。今度アルバムを作るときは、レコーディングやミキシングとマスタリングまで最初から Rune Stavnesli に頼むことにするよ。

FUCHSIA: アルバムのレコーディング中の何か面白い話などはありますか?

O.J.: おかしなことやびっくりするようなことはあったね。事故っていうんじゃないが、時々ちょっとしたミスが起きた。いくつか教えてやろう。

ミュージシャンはレコーディングの際、一定のテンポを取るためにデジタルメトロノームの音を聴いてるのは知ってるよね。音響さんがドラム用の詳細設定をプログラムしてくれた。いつも歌が完成したらそれをファイルに残して、トラックを空にし、同じ設定で次の歌を録音する。そのテンポってのは、俺たちが望む速さを基に曲ごとに調整されてるんだ。

The Leader Of My Life の曲のギターソロの途中で予定のテンポとは異なり、そのあとの歌のパートでまたオリジナルテンポに戻るということが起きた。その曲のあと Old Hat を収録したんだけど、何か変だなって思いつつ録り終えた。何度ども録り直したけど本来のテンポじゃなかった。結局、デジタルキーを加速させる前の曲のテンポの消し忘れだったってことが分かったんだ。

次は Sykkylven の天候がいかに変かってことがよくわかる出来事なんだけど、初日みんなで照りつける野外でバーベキューしたんだ。スタジオからテーブルやソファーまで運び出して、食べながらのんびりとね。その2時間ほどあとかな、いくつか録り終えて休憩することになり再び外に出たら、稲光りする激しい雷雨に見舞われた。すぐさま録音機材の電源を切りその日は早めに切り上げたよ。

それ以外はほとんど順調だった。驚くかもしれないが、本当はこのレコーディングをスタートさせたときは4-5曲のデモEPを収録するつもりだったんだ。音響さんたちとの最初の打ち合わせで、即マイクをセットしてもらい通しで全曲演奏した。即録りを聴いてEPに収録する曲を決めるのが目的だった。音響さんたちはさらにもっともっとっていうし、俺たちもそれぞれ好きな曲が違うし、選曲できなくなってしまったんだ。

冗談で「じゃあ、全部選曲したことにしてフルアルバムにしょうぜ!」って言ってたら、こうなっちまったんだけど、これの悪いことは多くの時間が拘束されることだった。音響さんたちは夏場1カ月間は手伝ってくれることになったが、俺たちはその1カ月で14曲収録する羽目になった。そのせいでアルバムの一部がちょっとあわただしくなってる感は否めない。結果的には大いに嬉しいが、部分的に事前によく練っていたらもっと良くなってただろうとも思う。だが問題はセカンドアルバムだよ、そうだろ?

FUCHSIA: そうですね。でもノルウェー国外の人でこのファーストアルバムが欲しいという場合はどこで入手できますか?

O.J.: 現在STRONGWATER は Spotify*(http://www.spotify.com)で見つかるので、もし楽曲に興味があったらそこで視聴もできる。もしとっても気に入ってくれてCD買ってくれるんだったら、バンドのこのアドレス (strongwaterrocks@gmail.com) にメールで注文してくれよ(追って支払い方法などを知らせる)。バンドのホームページがオープンしたらオンラインストアを設置し、最終的には直接そこでCD(たぶんTシャツとかも)の注文も受けるようになるはずだ。
* Spotify は現在ヨーロッパのみで、日本ではご利用になれません。

FUCHSIA: 今年の予定は?

O.J.: 方々にCDを送付したりして楽曲のプロモ活動を頑張っていて成果は上々だ。ノルウェーのロック雑誌2誌にレビューが掲載された。ultimate-guitar.com の2010年11月版では Unsigned Talent Of The Month に選ばれ、みんなが興味を示してくれた。今後さらに多くのライブ活動を図っていこうと考えている。Eldar も俺たちと一緒に新しいプロジェクトに携わる予定になっている。

FUCHSIA: STRONGWATER としてどこへツアーしてみたいですか?

O.J.: 基本的にはいろんな所でやりたいね。個人的に先入観なく知り合える人たちのいる所で試してみるには、とりあえず気楽にノルウェー国内の他の地域を回ることが無難な仮定だろう。地方のファンは好きだし感謝もしている。どんな形であれ彼らのロイヤリティを重視したい。一方、俺たちのことを知ってたり、いかしたメタルバンドと友人だってのは刺激的だと思ってる人もいるし、何人かはちょっとした「自動的」ファンに過ぎないことも事実だ。よそへ行けばそこでファンの基盤もできるし、いい方向に向かってるんだぞっていう別の確認ができる。

アメリカには行ってみたいかな。ドイツやスウェーデンのようなヨーロッパ諸国なんかもいい。真のビッグになったら日本にも行ってアッと言わせてやるぜ!そりゃあ最高じゃねえか! やっぱプロミュージシャンとして仕事をするバンドなら、究極の夢は世界をまたにかけて多文化圏を蹴飛ばしまくることだろう。

FUCHSIA: ところでなぜバンド名をSTRONGWATERと付けたのですか?

O.J.: いろんな意味があるので解釈する人に任せるけど、大半の人はアルコールと関係があると思っている。そんな風にとりたいならそれもいいだろう。冗談半分で「Strongwater とは、ある種の人間をやる気にさせる情熱とエネルギーの別名なんだ」と言ったことがある。あるものは苦悩を乗り越え、あるものは物凄い速さで成長し試練と戦うことで快感を得る。言わばアドレナリンのことで、そういう意味もあるってことさ。

文字通り明確にいえば、ある名前が使えなかったので思い付いた名前だったんだ。あるラテン表現を知り、バンド名に良さそうに思えたんだが、ネット検索してみたら他のバンドですでに使用されていることが分かった。そこで「ピッタリくる別のラテン表現があるかも」と思い、ラテン表現一覧ってのを見つけた。ついに硝酸のラテン名で「Strong Water」としても知られている「aqua fortis」が目にとまった。そこで、2語をパッとくっつけてSTRONGWATER にしたんだ。

俺はまだ前述に固執してるけど、みんなは好きなようにこの名前を解釈してくれ。その哲学は歌の歌詞にも使える。根底には特定の意味があるが、他の面では解釈は自由だ。

FUCHSIA: 一言でいうとSTRONGWATERはどんなバンドですか?

O.J.: いろんな意味で、バイポーラ(双極・両極)が妥当かもしれない。もしくはマルチポーラ(多極)。俺たち、変わり者の集まりだから。(笑)地理的にも文化的にも俺たちの音楽を文字通り表わしてるし、バイポーラがしっくりくる。ノルウェー出身の俺たち5人は、北欧バイキングの子孫。ノルウェーのメタルバンドなら、音楽的な影響のコアな部分に伝統的なノルウェーのブラックメタルのルーツがしみ込んでいるはずだ。だがバンドの中には、Black Sabbathのような超基本的なヘビメタとPanteraや Downのようなアメリカのいわゆるサザンメタルに大いに影響受けてるヤツもいる。これでバイポーラ(両極)の説明が結びつく。つまり、俺たちは南からの血を持つ北のバイキングなんだよ。すまん、一言でいうとだったよな。じゃあバイポーラだな。(笑)